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cradleの独り言

都内の某大学文学部に通う虚弱学生が綴るアングラな雑記。

伝統文化概論2(第8講)

古代→死後は地下の国or西方の山に霊魂が向かっていくとされたが、時代が進むにつれて、人の死について理論だった説明が求められるようになった(孔子以後の儒教の課題)

儒教→葬式を尊ぶため、一部の人々からは宗教とみなされるが、魂の行き先など、人の死についての具体的な説明はない。仏教の輪廻転生及び極楽・地獄・死後の世界を否定し、あくまで道徳として葬式を行う。「三年の喪」は25か月説と27か月説がある。

 

キリスト教イスラム教→天国・地獄

仏教→極楽・地獄

 

輪廻転生→仏教の思想。初七日(魂の選別)、二七日、三七日、七七日(四十九日、納骨)

 

(cf.)餓鬼道、畜生道、償債

 

中国、朝鮮、日本、ベトナム儒教的家族(cf.)ベトナムは母に孝行する面が強い

中国→祖先にお祈りしなければ自分の霊は慰められない。父子一気。養子は血が途絶えるのでダメ。そのため一夫一妻制ではない。孟子も「一番の親孝行は男子を生むこと」と言っている。(cf.)キリスト教は一夫一妻制。

均分相続。子供が4人いれば4等分。親の名前の字を子供につけることは親への冒涜。

日本→祖先とは関係なく独立した霊魂。家職が最優先。歌舞伎などでは家の維持のために養子を取る。息子がいようが下手なら養子を取る。天皇家が唯一養子を取らない家。長子相続(今は均分相続)。子供が4人いれば長男が相続し、残り3人を養う。江戸時代に名字帯刀は表向き武士以外許されず。

北朝鮮→中国に類似。しかし名前は日本式。(ex.)金日成金正日金正恩

 

(cf.)斯波義信(東大)

儒教→死んだ先は虚無、不安が広がる

仏教→輪廻転生(ex.)禅宗→無常迅速、生死事大。生死は事として大きい。

 

日記→あまり見られない。近代以降盛んに。曾国藩のものが有名。

日録→政治的な記録。

 

墨子』(戦国〜前漢に成立、墨子自身は春秋の人)

→中国人が死に関して冷めていることを示している。中国古代において珍しく宗教性の高い墨子においてすらそのようである。

韓非子』→死んだら「知」(知覚)があろうがなかろうがどうでもいい

『説苑』(前漢の劉向の著)→死んで「知」があるかを知るのは死んでからでも遅くはない

孔子家後』(王粛の著)→子路「死とは何か?」孔子「未だ生を知らず。焉んぞ死を知らんや」

朱熹→15歳で娘が死ぬ。「汝に知あるものなほおそるる事なし」

陶淵明東晋)や陸游南宋)も似たような考え。「万事空」

(cf.)吉原浩人(早稲田)『東洋における死の思想』