似非詩人の独り言

都内の某大学に通う虚弱学生が綴るアングラな雑記。

一般承認

講義にかろうじて出席し、なんの意味もない、カラフルな用紙に名前と授業名を書き込む6月上旬。勉学に励むという4月当初の目標に歪みが生じ始め、自分が何をすべきかも把握できずにふわふわとした生活を送っていた。ふと最近の一般の大学生と自分を比較しながら、スマホを眺める授業中。「一般」という言葉からすでに自分に厨二病的発想が内包されてると思われがちだが、自分が一般から外れていることは、否定しようがない冷然とした事実である。そこに厨二病的発想はなく、ただ爪を切ることも髭を剃ることも放棄しかけ、挙げ句の果てに人と喋るのを避けるために知り合いがいない校舎に逃げ込む、1人の大学生がいるだけである。こんなことを書くのはお前が厨二病だからと言われればそれまでである。そんなある日、夜ご飯を1人で食べることになった。少考。何を思ったのか、私は人を誘った。人を誘うことなどほぼない私にとってそれは朝昼夜三食食べるほどの異例であった。自分の感情とはよくわからないものだ。自分がどうしたいのか。どうしたくないのか。答えは全て自分にあるはずなのに。そんなことをぼんやりと考えているうちに、すでに某トークアプリで誘いを入れてしまった。相手はオーケーの返事をくれた。講義を受けながら待ち合わせ場所を決める。講義は全く頭に入っていない。情報が右から左に流れるのではなく、体の外をすーすー漂流していく感じだ。やがて講義は終わった。講義の唯一の長所は終わりが見えるということだ。終わりどころか始まりさえ見えない現実の中で幾分心が穏やかになる。それはともかくとして、待ち合わせ場所につく。相手はすぐに見つかった。どこに行きたいか尋ねる。自分で特定の店を案内しようとしてできないあたり、悲しいとしか言いようがない。店に入ると他愛もない話が続く。雰囲気が決まっていない。ゆらゆらな店内。お互い少食なのか、食事は遅々として進まない。少食は良くない。勢いが出ない。やがて店を出て帰路につく。相手は同じ方面の電車に乗ってきた。その後のことは自分の中で咀嚼するのに随分時間をかけた。「承認」され慣れてない証左である。Illusion is mineとはよく言ったものである。